Vol.34 2020年英語教育改革に向けて、大人がどう準備しておくべきか。(3)
前々回から英語教育改革に対して、どのように大人は対応していくべきかについて考えようとお伝えしてきました。
そして大きく分けて以下の5つの改革が行われるとお伝えしました。
1.小学3,4年生=年間35時間の英語授業
2.小学5,6年生=年間70時間の英語授業
3.中学生=英語の授業は原則、英語で行う
4.高校生=英語の授業は原則、英語で行う
5.大学入試=大学進学共通テストの新設(2020年度から2024年度まで)
今回は中高生の英語教育改革の部分について、どこまで実現可能なのか不確定要素が高いですが、授業を原則英語で行うという大胆な改革を予定しています。
・中学では、身近な話題についての理解や表現、簡単な情報交換ができるコミュニケーション能力を養う。文法訳読に偏ることなく、互いの考えや気持ちを英語で伝え合う学習を重視する。
・高校では、幅広い話題について、発表・討論・交渉など言語活動を豊富に体験し、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を高める。
そして大人たちはそれに向けてどのような準備をすればいいのか。
特に中高生のお子様を持つ両親達、その人達に関わる人達はどうすればいいのでしょうか。具体的には、彼らが受ける教育をどのようにサポートすればいいのでしょうか。
現時点で言えることは、小学生の際と同様に彼らの学習の先回りをしておくことです。
では先回りをするためにどのようなことをすればいいのか。
特に現在、中高生のご両親は、スピーキングやリスニングのレッスンを授業で受けてきた人は少ないと思います。このギャップはとても大きいと思いますが、これを克服するにはまず、英検準2級から2級レベルの2次試験の問題(過去問題集や公式ウェブサイトのバーチャル試験)を利用すれば、簡単なリスニングトレーニング、スピーキングトレーニングを行うことが出来ます。
もし、そのレベルの問題が難しい場合は、もう少し簡単なグレードの問題(3級や4級)からトライしてみるのもいいと思います。
もちろん、有名な<聞くだけ>のCD教材、なども一つのメソッドだと思いますが、もっと効率的、かつ経済的に学ぶ方法はたくさんあります。
これからもお勧めがあればアドバイスさせていただきます。
英会話の初心者に焦点を当てた場合、成長段階ごとにテーマを変えた学習に効果があると言う経験からの事実をもとに、学習アドバイスを毎週更新