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Vol.59 色々な英語(American English,Australian English,British Englishなど)、英語圏の外国人について

 

ここ数回に渡って、様々な英語圏の英語について触れました。
またその国と日本との関わりについても少し触れました。
前回まではアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語と母国語も英語、公用語も英語(カナダの一部はフランス語です。)の国に焦点を当ててきましたが、今回はフィリピン英語についてです。


まず、多くの方がご存知と思いますが、今まで触れた国々、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダとの大きな違いは英語とは違う国語があるということです。
フィリピンにはフィリピン語(実質タガログ語とのことです)という国語があり、さらにフィリピンには母国語として地域ごとに170以上ある地元の言語が存在するのだそうです。
 アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの英語と比べ、私が接したことがあるフィリピン人、フィリピン英語は少ないですが、その中で感じた特徴は以下の通りです。


・フィリピン英語(フィリピン人が話す英語)はアメリカ英語に近い。
・「ア」(日本語のアに近い音)の発音が「エ」に聞こえる。
・「v」の発音と「b」の発音が似ている。


アメリカ英語に近いというのは至極当然で、もともとはアメリカの植民地だったためです。
また、他のnativeの同僚はフィリピン人の英語は「f」と「p」の発音が似ている、とも 言っていました。
また少しインターネットで見てみると同様のことが書かれているサイトが複数ありました。
ただ、私が普段接している同僚はその違いは比較的はっきりしています。
もしかしたら、その同僚は癖の強いアクセントはあまりないので、アクセントリダクション(発音矯正のトレーニング)などのレッスンを受講したことがあるのかもしれません。


フィリピンのように、公用語が英語で、その他の言語が母国語(国語)としてある国として有名なのは他にインドやシンガポールです。
他にもかなり多数の国、地域が英語を公用語として使用しています。
ただし、その中でもフィリピンはかなりアメリカ英語に近い、日本人にとってわかりやすい英語、そして日本人が英語を学ぶ時に親しみやすい英語といえるかもしれません。
現在、フィリピンには多くの語学学校があり、英語圏(アイルランド、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド)への留学に比べて、かなりリーズナブルな価格で語学留学が可能です。
ここ10年程度で多くの日本人、韓国人が留学先としてフィリピンを選択しています。


またフィリピン観光省によると、2017年には約60万人の日本人がフィリピンに旅行しているそうです。
また、日本政府観光局によると2017年に来日したフィリピン人は42万人です。
そしてその数は2016年に比べ、約30%増加しているとのことです。
おそらく今後も増加することが予想されます。
個人的には日本とフィリピンとのつながりを知れば知るほど、フィリピンへの興味が大きくなり、色々同僚に伺ってみたいことが沢山出てきました。
経済的にもかなり日本との結びつきは強いし、外務省のホームページを見る限り、国家間の大きな懸念も日本とフィリピンにはないようなので、今後もフィリピンとの国家間のコミュニケーションは強くなっていくでしょう。
そのためのツールとしての英語も重要性は増すと思います。




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