Vol.60 色々な英語(American English,Australian English,British Englishなど)、英語圏の外国人について
ここ数回に渡って、様々な英語圏の英語について触れてきています。
またその国と日本との関わりについても触れました。
前回まで、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フィリピンの英語についてでしたが今回は自分が体験したアイルランドの英語について触れようと思います。
個人的にアイルランドはアイルランドの教育機関との連絡でコミュニケーションをとったり、かつてオーストラリア滞在中に4人のアイルランド人と一緒に数か月一緒にハウスシェアをしたりしたところで繋がりがありますが、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダに比べたらどうしてもアイルランド人の英語に触れる機会はあまりありません。その中でも私が感じたアイルランドの英語の特徴をいくつかお伝えします。
・イギリス英語に比べて、リンキング(単語と単語をつなぐときの発音がアメリカ英語に近く感じる。
・リンキングの影響かもしれないが、話すスピードが速く感じる。
・「ア」(日本語のアに近い音)の発音が「オ」に聞こえる。
・文章全体での抑揚(強弱)が他の国の英語に比べて明確に感じる。
フィリピンの英語と同様、私が接したことのあるアイルランド人の数があまり多くないのですが、、思いのほか、聴き取りやすくイギリス人の話す英語よりもなぜかアメリカ英語に近い印象を持ちました。口をそれほど大きく開けずに話すアメリカ英語みたいな感じがしました。自分の印象としては、カナダ英語、アメリカ英語の次に耳にはいってくる英語だと思います。
ただ、残念ながら多くの日本人にとってイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアなどのヨーロッパの国に比べ、アイルランドは少し馴染みのない国だと思います。
アイルランドはイギリスの隣国ですが、イギリスに旅行する日本人は大体毎年20万人前後のようですが、アイルランドに旅行する日本人の数は2万人前後と圧倒的な差があるようです。
どうしても、アイルランドのよさがイギリスの陰に隠れてしまっているような気がしてなりません。
本当にもったいないと思います。
私はもしヨーロッパに英語の語学留学を考えているならばまずアイルランドをお勧めします。
治安や国民性、教育のクオリティーがその理由です。残念なのは距離的に少し遠く、直行便が現時点でないこととアジア、オセアニアなどへの渡航、語学留学を考えると少し費用が高くなるかもしれない点がありますが。
*イギリスへの渡航者数はJNTO(日本政府観光局)が作成したデータを参考にしました。アイルランドへの渡航者数に関してはデータがすぐに見つからなかったため、JATA(日本旅行業協会)開催でのアイルランド大使の発言から引用しました。
ちなみにVision of Humanityという組織が発表した、World Peace Index(世界平和度指数)という、どの国が平和で安全かというランキング(国内紛争や治安、軍事などが評価されるそうです)で2018年、アイルランドはニュージーランドやカナダとともに平和な国TOP10に入っている国です。(日本も9位にランキングされていました。)
このような国、その国の人達との交流はきっと今後増えていくと思います。もしヨーロッパ旅行、あるいは語学留学等を考えているのならばアイルランドも候補にいれてみてもいいと思います。
英会話の初心者に焦点を当てた場合、成長段階ごとにテーマを変えた学習に効果があると言う経験からの事実をもとに、学習アドバイスを毎週更新