英検の受験方式の多様化について(3)
英検の受験方式の多様化について
英検の受験方式の多様化について、前々回から実用英語技能検定=通称英検の受験方式の変化について取り上げました。
今後、4つの受験方式から受験生が選ぶ形になるとお伝えしました。
変更した大きな要因の一つは今後大学試験で実施予定の、英語試験の外部委託の際の必要条件を満たすためでしょう。
実際、新方式のうち2つは、高校3年生のみが受験可能になっています。
従来の方式=1次試験合格者のみが別日程で2次試験を受験可能という方式は大学受験の際の外部テストとして認められませんでした。
前回まずは従来方式、およびS-interview 方式についての利点、不利な点をお伝えしましたが、今回はS-CBT方式とIBT方式です。
S-CBT方式のメリット
・一日で全て(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)のセクションのテストが受験できる。そのことで従来方式と違って、全員がスピーキングテストの受験ができる。
・録音方式なのでスピーキングテストにおいてテスト面接官による誤差が出にくくなる。
S-CBT方式のデメリット
・現時点で1級はこの方式で受験できない。
・現時点で高校3年生のみが受験でき、一般の受験生には対応していない。
おそらく現時点でこの試験が、一番受験生が利用する可能性が高いテストではないでしょうか。
IBT方式のメリット
・S-CBT方式と同様、一日で全て(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)のセクションのテストが受験できる。そのことで従来方式と違って、全員がスピーキングテストの受験ができる。
・やはりS-CBT方式と同様、録音方式なのでスピーキングテストにおいてテスト面接官による誤差が出にくくなる。
・誰でも受験可能。
IBT方式のデメリット
・現時点で1級、準1級はこの方式で受験できない。
個人的には最終的にIBTテスト方式が一般的になるのではと思っています。準1級、1級もこの方式で受験できるようになれば、受験日数、採点時間などがかなり短縮できると思います。
次回再度まとめてみようと思います。
英会話の初心者に焦点を当てた場合、成長段階ごとにテーマを変えた学習に効果があると言う経験からの事実をもとに、学習アドバイスを毎週更新