横浜 英会話

初心者の英語学習に優しい、伝えたい言葉一つから広げるメソッドです。

英検の受験方式の多様化について(4)

 

ここ数回、実用英語技能検定=通称英検の受験方式の変化について取り上げてきています。
その中で今後、4つの受験方式から受験生が選ぶ形になるとお伝えしました。
変更した大きな要因の一つは今後大学試験で実施予定の、英語試験の外部委託の際の必要条件を満たすためでしょう。
実際、新方式のうち2つは、高校3年生のみが受験可能になっています。
従来の方式=1次試験合格者のみが別日程で2次試験を受験可能という方式は大学受験の際の外部テストとして認められませんでした。
今回は最後にもう一度、それぞれの特徴を確認しつつ、今後の展望および受験生はどのように対応していくべきかを私なりにアドバイスさせていただこうと思います。


・従来方式
誰でも受験可能で、一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングがペーパーテストで審査、約4週間後に1次試験合格者のみ2次試験においてインタビュー方式でのスピーキングが審査される。年3回実施。
おそらく徐々にこの従来方式は別の方式に移行するのではないかと思います。1次試験合格者のみ2次試験の受験資格が与えられる方式、さらにその1次試験と2次試験のタイムラグ、対面式での試験官の人数、および試験官での審査の個人差など、他の方式に比べてスピード、2次試験の審査の正確性で受験者側、試験運営側ともに不都合な点があると思います。


・S-sinterview 2days 方式
従来方式に似ていて、1次試験のペーパーテスト、2次試験の面接で別日程で受験という方式だが2次試験は全員受験可能、また高校3年生のみ受験可能。実施日程等は今後発表予定。1級から3級まで受験可能。
新しく実施予定の方式の一つで、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング全ての方式が全員受験可能という意味ではいいと思いますが、高校3年生以外は受験できないのはやはりあくまで大学受験用のテストとして限定されるままなのかも知れません。 この方式で高校3年生以外も受験できるようになれば、従来方式からの1つの改善になるではないかと考えました。しかしながらもしそうなると、従来方式で1次試験不合格だった受験生全員に面接をすることになります。ちなみに1級の1次試験合格率は10%前後です。単純に考えて、今までの10倍の面接が必要になります。他の級も考慮すると現実的にそれだけの面接をこなす時間、面接官の人数の確保は難しいのかもしれません。また、次のテスト方式でも触れますが、筆記でのライティングテストは徐々にすたれていくのではないかとも思っています。


・S-CBT方式
一日で全セクションのテストが受験でき、スピーキング以外は従来のペーパーテスト方式、スピーキングは録音方式での受験。準1級から3級まで受験可能。高校3年生のみが受験対象。
この試験の受験者対象を高校3年生のみ年齢制限なし、そして受験可能な級を1級に広げれば、ペーパテスト方式としては一応理想方式ではないでしょうか。ただ、従来方式、S-sinterviewと共に、このテスト方式もライティングが筆記方式です。英検は受験者の多くが学生だったとしても、筆記方式でのライティングテストというのは学生が社会人になった時に英語でエッセイを書くときに筆記で書く機会はそれほど多くないと思います。個人的に上記3方式に関してはライティングテストのやり方に改善点があると思っています。


・CBT方式
全セクションが1日で受験でき、全てコンピュータベースでテストされる。受験対象者の制限はなし。スピーキングテストは録音方式での受験。現在は2級から3級までが受験可能。キーボードでのタイピングが必要。受験日は毎月設定されていて、同じ級は最大年3回まで受験可能。2018年は20の施設で受験可能。2019年から全国で受験可能になる予定。
近い将来、このテスト方式が、受験できる級、受験可能者数も増え、従来方式にとって代わるのではないでしょうか。受験できる日時は従来方式よりも柔軟ですし、以前TOEFLがペーパーベーステスト=PBTからコンピュータベーステスト=CBT、インターネットベーステスト=iBTテストに移行していったように、英検も同じ道を辿る可能性が高いと思います。
以前も触れましたが、英検の認知度は十分ですし、受験費用も考慮すると他のテストに比べても受験者の負担はかなり少なく済みます。また、現代においてコンピュータの使用は多くの仕事、社会活動で必要になりますし、多くの方がスマホ、タブレットやパソコンを日常生活で利用している以上、ペーパーでテストを行う従来方式は時代の流れに逆行することになりかねません。


最後に少しだけ受験生に向けて、お伝えしておきたいことがあります。
最近、スマホやタブレットのみを使用し、キーボードに慣れていない方もいると聞きます。
基本的な操作でいいので、キーボードの操作、タイピングのコツも学んでおくと困ることなく受験に臨むことが出来るでしょう。 
CBT受験方式がメジャーになっていけばおのずとタイピングスピードがあればさらにライティングテストで有利になります。受験生はタイピングスピードのトレーニングもするといいかもしれません。
また、そう遠くない未来には受験生の自宅でスマホ、タブレット、パソコンで受験が可能になるかもしれません。


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