1月~3月の英語の試験について(4)
ここ数回、冬に行われるテストについて触れていますが、
今週ももう一度センター試験について触れようと思います。
今回はリスニングです。
最初のイラストに関する問題がユニークでインターネットでニュースになっていたようですが、その問題はいたってシンプルでvegetable とwingを聞き取れれば正解にたどり着く可能性が高いという比較的簡単な問題でした。
また問題を全部試してみましたが、準備をしていれば、難易度はそれほど高くなかったのではなかったのではないかと思います。
すべての設問で問題が2回流れますし、話す速度に関しては、必要以上に遅いわけではなく、native同士が話すときほど早くもないという印象を持ちました。
また、使っている語彙もそれほどレベルの高いものはそれほどなかったと思います。
日常で英語に頻繁に触れていれば、対応できる問題でしょう。
英検で言えば3級~準2級レベルの問題だったかと思います。
準2級のリスニングの問題すべて、および3級のリスニングの最初の写真の問題などで練習ができたかと思います。
3月に3年になる高校生はぜひ今からでもリスニングのトレーニングをさらに磨きをかけるといいと思います。
苦手な人が多いので、いったん得意なセクションに変えてしまえば、ほかの受験生よりアドバンテージができます。
リスニングのコツは以前のこのコラムでふれました。まずはそれを実践してみてください。
Vol.2~VOl.5くらいをご覧になってみてください。
気になるのは配点です。問題の難易度や問題内容は悪くなかったと思いますが、
問題数がリーディングに比べて少なく、リーディングの配点は200点に対し、リスニングの配点は50点です。リーディングセクションの4分の1です。
来年でセンター試験は終わるとはいえ、リスニングセクションの配点バランスが低いのは、それだけ英語学習におけるリスニングがあまり重視されていないということなのかもしれません。
例えば、社会人向けのTOEICではリスニングセクションの配点はリーディングセクションの配点と同じです。
また、比較的学生向けともいえる英検(実用技能英語検定試験)でも2級の場合、筆記試験の問題数は38問、リスニングの問題数は30問です。試験時間という観点では、筆記試験の試験時間は85分、リスニングの試験時間は約25分ですが、筆記試験にはエッセイも含まれています。
つまり筆記試験はリーディングとライティングが含まれています。TOEICや英検におけるリスニング試験バランスは、センター試験の問題よりも重いといえます。センター試験もできれば同じくらいのバランスにすべきでしょう。
特に社会人に多いのですが、英語(リーディング)は得意でもリスニングで苦労してきた方を本当にたくさん見てきています。学生のうちからリスニングのトレーニングをふやすような教育プログラムをとることがこれからの日本人に求められると思います。
英会話の初心者に焦点を当てた場合、成長段階ごとにテーマを変えた学習に効果があると言う経験からの事実をもとに、学習アドバイスを毎週更新