英語に関するQ&A(11)同じ問題集を繰り返し何回も解くと良い
12/12更新
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2000年代前半から現在まで15年以上、小学生から年配の方々まで色々な世代、色々な職業の方々に英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら英語を学ぶ生徒さんや留学希望者の方から、限りなく沢山の英語に関する質問を受けてきました。その中でインターネット上の質問と重なる質問も時々見受けられます。そんな質問に答えていきます。
Q:英語の勉強法について、よく同じ問題集を繰り返し何回も解くと聞きます。しかし一度解いてしまうと、この問題の答えは日本語訳や選択肢の組み合わせなどから正解を覚えてしまいます。このやりかたで意味はありますか。
A:まず、日本語訳を記憶しているということは同じ問題をやって英語の意味をしっかり把握できているという意味でにおいて同じ問題を繰り返し解くことは復習になっています。ただ、当たり前のことかもしれませんが、単純に正解の選択肢の番号、あるいはアルファベットを覚えていて、それを根拠に正解を答えるということでは確かに同じ問題をやる意味はないと思います。
少し話はそれますが、個人的には同じ問題を繰り返しやることと、新しい問題に取り組むことをバランスよくやることで英語力は伸びると思っています。同じ問題を繰り返しやっただけでは新たなボキャブラリーに出会う機会が少なくなるというデメリットが1つあります。
今回の質問の回答に戻りますが、同じ問題や問題集を繰り返しやる時には以下のような取り組み方をするとさらに理解が深まるかもしれません。
1.比較的オーソドックスですが、その問題の出題の意図(出題者はなぜその問題を出そうと思ったのか)を考えながら問題に取り組む。たとえば、語彙力なのか、時制なのか、動詞の活用の知識なのか、そしてさらに正解を導きだす根拠となる単語やフレーズはどこだったのか。そのようなことを意識して同じ問題を取り組んで見てください。言い換えると、出題者は解答者(受験生)に対して、その問題を通して何を試しているのかを考えながら、繰り返しトライすれば、同じような問題が出題されたときに対応できるはずです。
2.次にさらに応用編として、選択式の問題であれば、選択方式でなく、穴埋め方式で回答してみるというのもありだと思います。繰り返し問題を解く時に選択肢を隠して、選択肢というヒント無しであれば、同じ問題を繰り返していても語彙力のアップはできます。ちなみに私の生徒さんの中には、この方法で深い知識を得た人がいます。
3.さらに問題を音読することでスピーキング力のup につながるかもしれませんし、その問題のリスニングCDがあったり、やデータがダウンロードできたりするようであれば、それを聴くだけでもリスニングスキルにも効果があります。
2と3に関しては別のアプローチ方法で同じ問題集に臨むという意味では、繰り返しやるとは違うかもしれませんが、同じ問題集を繰り返し使うという意味で、こんなやり方もあるという提案をさせて頂きました。
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