英語に関するQ&A(99)ディスカッションに参加できるレベル
本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り
2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験を書いていきますのでよろしくお願いします。
Q:TOEIC900を超えていても英語はペラペラ(ディスカッションに参加できるレベル)ではないのでしょうか?
また、TOEIC900超えていても、実際にネイティブと話す時は聞き取りにくいのでしょうか?
私は現在大学で英語を学んでいてTOEICの点数は伸びていますが、実際にスピーキング力は皆無ですし、ネイティブの先生たちの言葉の速さとか、発音についていけてなく、理解できません。
A: 結論からお伝えするとTOEIC L&Rで900を超えていてもディスカッションに参加できるレベルに達していない人も中にはいると思います。
私自身も、事前情報が何もない(資料が何もない)会議に出席したら、積極的にディスカッションに参加できる自信はありません。
TOEICのスコアが伸びてもスピーキング力が伸びないというのは、当たり前の事かも知れませんが、TOEIC L&Rはリスニングとリーディングセクションしかないため、スピーキングの能力は直接測っているわけではないからです。
スピーキングスキルは、TOEICに向けた勉強をするだけでは上達するのは容易ではありません。
ただ、TOEIC900を超えても意味がないと言うわけではありません。
どちらのセクションでも400点以上取れている人は、間違いなく、基本的な英語力は身についています。仮にTOEICが600点(2021年TOEIC受験者の平均スコアは611とのことです。)の人と、900点の人が英語で行なわれる同じ会議に出席したとすると、会議内容の理解度は全然違ってくるはずです。
また、さらに定例の英語会議等で何度も出席が必要だった場合、出席すればするほど理解内容に差が出るでしょうし、発言を求められたら、TOEICスコアが900の人の方が、正しい英語表現になるはずです。
私の考えとしては、TOEIC900以上のスコアを取っていれば、スピーキング力を迅速に向上させる潜在能力は十分に持っています。
さらに言うならば、TOEIC800だったとしてもリーディング、リスニングのスコアが400以上ある方ならば、少しトレーニングさえすれば、ディスカッションに参加して、かなり正しい表現で発言できる能力は持っているはずです。
なのでTOEICが高スコアでもスピーキングに自信が無いという方、ぜひ沢山話す機会を自分から見つけていっていただきたいと思います。
多少は間違えるかもしれません。その時に恥ずかしいと思うのではなく、笑いに変えることができてよかったと思うくらいの前向きな姿勢でトライしてみて下さい。
アドバイス_vol.181_でTOEIC高得点のコツについて触れています。そちらのエピソードについても一度ご覧になってみてください。
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