英語に関するQ&A(15)共通テストのリスニングの第5問
本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り
2000年代前半から現在まで15年以上、小学生から年配の方々まで色々な世代、また、インターナショナルスクールに通う子供を持つ主婦、弁護士さん。外資の営業ウーマンなど、色々な職業の方々に英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら英語を学ぶ生徒さんや留学希望者の方から、限りなく沢山の英語に関する質問を受けてきました。その中でインターネット上の質問と重なる質問も時々見受けられます。そんな質問に答えていきます。
Q共通テストのリスニングの第5問がほとんど点が取れないのですが、対策方法とかはありますか?
A:もう少しで共通テストが始まりますね。前回もお伝えしましたが、リーディングの配点が200点から100点に、リスニングの配点も50点から100点に変わりました。つまり、センター試験ではリスニングはたったの英語の総得点の20%だったのが、いきなり50%となりました。リスニング力の評価がこれまでよりも2.5倍高くなったとも言えます。その分リスニングが重要視されています。
①まず第5問の特徴として、図表などと共に出題されるのでまずはそのような問題に慣れておくことが必要でしょう。私も最初にサンプル問題を見たときに、一瞬どのような出題方式なのか少し迷いました。まずは出題方式になれる≒問題文の先読みになれる。もし同じような模擬問題があれば、第5問のような出題形式に慣れておくために、何度も見返して、問題文になれるようにしておきましょう。
②聞きながらメモを取る練習をする。数字や問題に直結するようなフレーズがあればメモを取る練習をしておきましょう。 第5問で出題者が受験生にどんな能力を測っているかと言うと、 ”身近な話題や知識のある社会的な話題に関する講義を聴き、メモを取ることを通じて、概要や要点をとらえる力や、聴き取った情報と図表から読み取れる情報を組み合わせて判断する力”ということです。 よりかみ砕いて解釈するとすれば、”最近のニュースについてまとめたものを流すので、特に大事な部分を書き留めて、問題用紙に書いてある図表に当てはめられるかを受験生に試す”ということです。
③最後に、第5問は高等学習指導要領の中にある高校教科、コミュニケーション英語における以下の部分に関しての出題なんだそうです。
(1)事物に関する紹介、報告、対話、討論などを聴き、情報や考えを理解したり、概要や要点をとらえたりする。
=最近のニュースに関するまとめを理解する。
(2)論点や根拠などを明確にするとともに文章の校正や図表との関連などを考えながら読んだり書いたりする。
=ある意見の根拠、理由をはっきりさせ、図とのつながりを考える。
(3)未知の単語の意味を推測したり、背景となる知識を活用したりしながら聞いたり読んだりする。
=知らないフレーズは知って情報から推測して、リスニング力とリーディング力をつける。
つまり第5問は以下のことを受験生に出題しているのです。
(1)情報に関するまとめを理解できるか、
(2)理由をはっきりさせて図や表などとのつながりを理解できるか、
(3)知らないフレーズを知っているフレーズから推測できるか、
上記の3つをテストされていると念頭において試験に臨んでみてください。
少し抽象的になってしまいましたが、自分が何を試されているかを知る事もスコアをあげるアプローチの仕方の一つです。
もう少し具体的な英語のリスニング対策に関してはvol.26で取り上げています。
関連記事
- 英会話のアドバイス.26大学入試制度変更(英語)、及び2020年に向かって(4)
英会話の初心者に焦点を当てた場合、成長段階ごとにテーマを変えた学習に効果があると言う経験からの事実をもとに、学習アドバイスを毎週更新
体験レッスンにて確かめてください。
体験レッスン申し込み!
横浜市中区真砂町4丁目43 木下商事ビル 8階 / 地下鉄関内駅、 JR関内駅から一分程