英語に関するQ&A(35)高校までの英文法はできるけれども、発音・リスニング ができません。
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Q:大人です。
高校までの英文法はできるけれども、発音・リスニング ができません。
英単語を覚える時はCDで発音を聞き、カタカナに変換して英単語と意味を覚えていました。
(その方が早く覚えることができたので。)
そんな私ですが、英語を話せるようになりたいです。
(どのレベルまで?と問われると難しいですが、アメリカへ旅行へ行った時に不自由なく会話を楽しめれれば…趣味の話をしたい…というレベルです
発音記号の習得をすると良いとあったので、本を購入し、少し学んだのですが、発音記号を見て英単語を話すことなんて難しすぎる…となりました。
舌の位置と発音記号を覚えることができず、本を見て真似てみても、できているのか分からないです。
外国人と趣味の話など、話したいことを話せる方に質問です。
発音記号を見て発音しているのですか?
英文法ができて、リスニング がまったくわからない・発音できない(読めるけれど相手には理解されない発音)の人は何から学べばいいのでしょうか?
どんな練習をしたら良いのでしょうか?
A:まず、高校までの英文法ができるということは、英会話ができるようになる課程において、大きなアドバンテージを持っています。
<旅行へ行った時に不自由なく会話を楽しめれば>というレベルまでであるならば十分すぎる位です。
その文法の能力を最大限発音(スピーキング)・リスニングの能力につなげていきましょう。
以前伝えたかもしれませんが英文法が理解できている人とそうでない人とでは、理解できている人の方が会話のバリエーションを増やす際に圧倒的に有利です。
高校までの英文法ができる=英語の基本的な語順や時間(時制)をある程度正確に理解できる、はずです。
次にどうするかをステップを踏んでアドバイスしていきます。
①質問者の方はCDで聞いた英単語をカタカナに変換して覚えたとのことですが、この学習法が発音(スピーキング)の弊害になってしまっているかもしれません。
CDで聴くという学習過程において全く問題ありません。ただ、それを<カタカナに変換する>というプロセスが正確な発音から遠ざかってしまっています。
<カタカナの発音>はあくまで日本語です。
英語の発音ではありません。確かに発音記号が英語の発音を表現していますが、今は発音記号に焦点をあてるよりも、日本語の50音では表現できない音が沢山あるということをちゃんと認識した上でCD等を聴いて、その音を実際に真似してみましょう。
特に外来語にもなっているような単語、フレーズがいいかもしれません。
外来語の方がかえって日本語と英語の発音、アクセントの違いがとても分かりやすいはずです。CDから聞こえてくる発音と自分が真似した発音が合っているか(英語の発音に似ている)どうかは英会話を習って講師に聴く、スマホのアプリを使って確認してみる、英語の口の動きを解説しているウェブサイトで自分の口の動きと比べてみるなどして確認してみましょう。今は無料でも有料でも色々な方法で確認できます。
②次のステップとして、1つの単語の発音だけではなく、フレーズや文章の発音の練習、リスニングの練習をしましょう。ツールはなんでもいいと思います。
先程と同様CD、英会話スクール、スマホ等のアプリ、フレーズや日常会話の頻出表現を教えてくれるウェブサイト、テレビ、ラジオ等、教材はご自身のやりやすそうなものをトライしてみてはいかがでしょうか。
フレーズや会話表現は音がつながったり、音がなくなってしまったり、音が変化してしまったりする現象がいくつも出てきます。先程<発音記号に焦点をあてるよりも>と伝えましたが、一つ一つの単語の発音記号をマスターしてもフレーズの中では音が繋がったり、変化したり、無くなってしまったりします。
また、もう一度お伝えしますが、日本語の50音では表現できない音が沢山あります。
*この練習をする時に2つ、気にかけておいておいてほしい点があります。
1.発音も完璧である必要はないです。
2.リスニングについても全部聴き取れなければダメと言う事でもありません。
今までずっと日本語の発音をするための口の筋肉になってしまっているのですから、すぐに英語の完璧な発音ができるようになるのは難しいし、リスニングについても、完璧に全ての単語を聴き取れなかったとしても文法が理解できていれば、聴き取れなかった部分を自分の知っている文法知識で補ってあげることもできるかもしれません。
③ぜひ、アメリカ(英語が使用できる環境の場所)に旅行に行って実践してください。今すぐは難しいかもしれませんが、行けるような状況になったら、自分が学んだことトレーニングしたことがどこまで通じるのかトライしてください。そこで自分の現状が分かると思います。聞き取れた場面と聞き取れなかった場面、伝えることができた場面とできなかった場面、それがまた次へのステップになると思います。
最後にうまくいかなかった場面があったとしてもそこで諦めないでください。成功するよりも失敗をする方が得るものは多いと思います。別に取り返しのつかない失敗なんてそんなに多くはないはずなので。
リスニングに関するトピックは先週触れました。発音に関する部分はVol.6で触れています。参考にしてみて下さい。
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