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英語に関するQ&A(109)英語力を中級から上級にする試験

英語に関するQ&A(109)英語力を中級から上級にする試験


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2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験を書いていきますのでよろしくお願いします。



Q:英語学習と英語資格についての質問です。
英語力をなんとかして中級から上級にしたいです。
資格取得を目指すことを考えていますが、どれを受ければよいか悩んでいます。
TOEIC、TOEFL、英検、IELTS…どの英語資格がおすすめですか?
1番の目標は英語力向上ですが、海外就職や英語を仕事にすることなど先につながる勉強がしたいです。


A.この質問を選んだのは、再度それぞれの英語能力をはかる試験が主にどのような方をターゲットにしているのかを再度お伝えしたいと思ったからです。質問者様が挙げた4種類の英語能力試験を簡単に分類してみます。


TOEIC(L&R):ターゲットは主に社会人です。英検と並んで非常に有名な資格試験であり、日本の社会人が一番受験している英語の試験と言えると思います。毎年200万人以上が受験していて、英語力を測る手段として最も使用されているテストと言えます。リスニングとリーディングのみのテストなので、実際の英語力との乖離があると言う方もいますが、TOEICのスコアが400の人、600の人、800の人では明らかに英語レベルは違うので、十分英語能力を測るテストとしては機能しています。

TOEFL:ターゲットは主にアメリカの大学に留学する母国語が英語ではない学生。多くのアメリカの大学が、そのような学生に対して、大学の講義に参加できるだけの英語力の指標として利用しています。日本では約8〜10万人程度といわれています。試験内容は学術的な問題が多い傾向があると言えます。

英検:あまり説明の必要はないかもしれませんが、日本の学校が教える英語学習(学習指導要領)をもとに出題されるテストであると言えます。5級~1級のレベル別テストで合否を判定するテストです。全ての級をトータルすると日本では毎年200万人以上の受験生がいます。

IELTS:IELTSは留学生用Academic module(留学生向け)とGeneral module(移民や海外長期出張のビジネスマン向け)の二つのタイプがあります。TOEFLが比較的アメリカへの留学を考えている方をターゲットにしているのに対し、IELTSは主にヨーロッパ、カナダやオセアニア圏への留学や就職、移民を考えている方をターゲットにしているテストと言えます。日本では、2019年の時点では受験者数は4,5万人
との事ですが、世界では300万人以上受験しています。

個人的な意見として、英語能力の向上に優先順位を置くのであればどのテストであってもいいと思いますが、今後留学の選択肢がないのであれば、TOEFLとIELTSのAcademic moduleは選択肢から外していいと思います。また、英検であれば準1級以上を狙うといいと思います。


アドバイス vol.178、vol.248、vol.257,でもTOEIC、英検、TOEFLに関するトピックについて触れています。そちらのエピソードについても一度ご覧になってみてください。


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