英語に関するQ&A(118)高校英語以上の文法
本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り
2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験を書いていきますのでよろしくお願いします。
Q:高校英語以上の文法事項ってありますか?
なお古英語などではなく日常的な英語の文法に限ります。
A.学者さんではないので断言できませんが、結論から言うと高校英語以上の文法事項はほぼ無い(必要ない)と言っていいと思います。
中学(現在は小学校高学年)から高校までで学ぶ英文法の知識と一定の語彙があれば、日常的に触れる英語でほぼ困らないし、英字新聞やインターネットの英文記事を読む事もできるはずです。
個人的にはSydney Morning Herald というオーストラリアの新聞や海外のyahooの見出しを見て、興味がある記事をピックアップして読むような時でも、基本的に高校生までに学んだ英文法でほとんど理解できます。
時々、長い文章があった時に「このセンテンスは何が言いたいのだろう?」と考える事もありますが、そういう時こそ、基本の英文法を考えつつ読み直すと理解がはかどります。
ざっとお伝えしますが、基本の5文型、動名詞・不定詞・分詞の準動詞、完了形、進行形などの時制、接続詞や関係詞などの文章などをつなぐ品詞、これらの基本的なルールと例外的なルールを網羅すれば、多くの文を読めるし、書けるし、話すこともできます。従って英文法は相対的に難しい言語ではないと思います。
ちなみに文法的な観点から日本語と比較すると、品詞の種類も英語よりも細かく(形容動詞、連体詞等)、文字の種類が3つあり(ひらがな、カタカナ、漢字)、尊敬語や謙譲語などの区別などが多彩にある日本語の文法の方が英語よりも難しいと思います。
まとめると高校英語以上の文法は基本的にはないし、それ以上掘り下げて学ぶ必要のある人は多くないと思います。
日本語と英語の文法のルールがかなり違うのでどうしても難しく感じる日本人が多い気がしますが、その感覚を切り替えることができれば、英文法は簡単に感じる事ができるし、それを土台にして英語を話す人たちとのコミュニケーションももっと円滑になるはずです。
アドバイス vol.2.、vol.10、vol.11、vol.244.でも、英文法の学習法に関することについて触れています。そちらのエピソードについても一度ご覧になってみてください。
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