リスニング・スキルを伸ばす方法その②
19. リスニング・スキルを伸ばす方法その②
以前このホームページで「リスニング・スキルを伸ばす方法」の話をしました。
その話で「リスニングスキルを伸ばしたければ、単語、発音、そして文法を勉強することです」と言いましたね。
確かに単語を知らなければ聞き取れても意味が理解できないでしょう。
そして発音がちゃんとできなければ単語の意味を知っていても何の言葉を言われているまで気づかない。
しかし文法はどのようにリスニング・スキルのためになるのはもうちょっと想像しにくいだろう。
では、今回はそれを考えましょう。
よく聞き間違われている英単語といえば、「want」(欲しい/したい)と「went」(行きました)があります。
もともと発音が似ていて、母語が日本語の人には更に難しいところがあります。
「want」の発音をかたかなにすればなら、「ワント」になります。
そして「went」が「ワェント」。
そう、そこの「ワェ」の音が問題です。
そもそも日本語に存在していない音なので、母語が日本語ならこの音は自分で発音することにしても聞くことにしてもあまり経験がないはずですね。
その原因で「ワェ」の音が入っている英単語(たとえば「went」)は聞き取りにくいのは当然。
大変そうだけど、実は幸いなことに、「ワ」と「ワェ」の音をあまり区別できなくても聞き分ける方法があります。
この二つの文章を見てみよう:
① Where do you went to go?
② Where do you want to go?
発音が似ていて「want」と「went」以外は全く同じく、早く言われたらいったいどちらを言われているのを今一分からない人が少なくないと思うね。
「①はどこに行きましたかって意味だろう?しかし②ならどこに行きたいですかって意味だね」と思って混乱してしまう。
しかし、これを解決方法があります。
もう一度①を考えてみよう。
① Where do you went to go?
この文章は文法が本当に合っていますか?
たとえば「何を食べますか?」を英語にすれば、「What do you eat?」が言えるが「What do you ate?」が言えないだろう。
つまり (wh-)(do)(人)(過去形動詞)の文章が作れないってわけです。
従って先の①の文章「Where do you went to go?」は文法が合わなくて言われる可能性がないです。
これで
① Where do you went to go?
② Where do you want to go?
の中で迷う必要はない。
「want」と「went」の音をはっきり区別しなくても①を言われる可能性がなければ言われているのは②に決まっているよね。
同じように、もし
① I went steak.
② I want steak.
の中で「①のステーキ屋に行ったかな?②のステーキが欲しいかな?」で悩まなくていい。
もし(場所に行きました)みたいな文章を作るならその「に」、英語で「to」、が必要でしょう。
「to」が入っていないので、①を言われている可能性がなくて、これは②になります。
これで二つの単語の二つの例だけですが、このような文法で聞き取りの混乱を解決できる場合は数えられないほどあります。
今リスニング・スキルを伸ばしたいと思っている人、文法でも力を入れてみよう。
きっといい効果が出るよ。
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