初級の方は何を忘れたらいけないか?その②
28.初級の方は何を忘れたらいけないか?その②
さて、今日はよく会話に出る”a kind of”と”what kind of”の表現の話をしよう。
この”kind”は訳すと「種類」の意味になります。
なので”a kind of”は「ある種類」の意味です。
あとは”this kind of”なら「この種類/こんな感じの/こんな」。
この表現は、特に英語初級の人に便利です。
まだそんなにたくさんの単語、特に難しい言葉や専門用語をまだを覚えていない場合でも、自分が日本語で言いたい事を英語に訳せない時はいつか訪れるでしょう。
そんな時は英語に訳すのではなく、英語で説明するしかない。
たとえば「モンブランを食べたい」を言おうとして
”I want to eat monburan” を言う。
「モンブランってカタカナだからきっと英語でも通じるよね」 ...と思っても、実は「モンブラン」は英語で全然通じない。
ってなわけで
”I want to eat monburan” を言えば、
”What is monburan?” の質問が来る。
それでとりあえず
”It is a kind of dessert” で返事すれば大丈夫。
ぴったり言いたい事が言えてなくても、まずはこれで第一歩のステップができています(ちなみにこれは#12「英語は千里の旅」で話しましたね)。
これで ”What kind of dessert is monburan?” を聞かれたら
”It is a kind of cake” や ”It is a cake with nuts” などで答えたら、少しずつ相手は自分の言いたいことを分かってくる。
これで単語をそんなにたくさん知らなくても、簡単な表現で最初に難しかったことが言えたね。
「しかしこんなふうにゆっくり読めば分かっていても、会話で言われたら速くて混乱する。
だって”kind”は「種類」だけではなく、「優しい」って意味もあるよね。
いったいどうやって区別するだろう?!」
と、この話に反応する人もいるかもね。
これには、また前に話したよう(#11,#19)に文法はしっかり分かっているならリスニングでも区別できるはず。
たとえば ”What kind of music do you like?”
と聞かれたら、このkindは優しいなら文法が合わなくて意味がない。
たとえば ”I ate good cake” は言えるけど ”I ate good of cake” は言えないでしょう。
形容詞 + of + 名詞 の組み合わせはだめなので
”What kind of music do you like?”
を聞かれたらこのkindは形容詞の「優しい」であるわけがなくて「種類の意味です」。
「ん~でもやっぱり会話は速すぎて混乱するんだ!」
その速さでも文法を通して理解するには、自分から文法を正しくすること。
正しく使えば使うほど理解も自動的なものになる(これも前に#26で話したよね)。
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